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CA受験を通してあなたの人生は変わる
難関であるCA受験に合格するためには、単にその場限りの受験対策をするのではなく、人生に対する「マインド」や「意識」の変化が必要です。単なる一般論に聞こえるかも知れませんが、私のプロジェクトで合格していくメンバーの共通点に「マインドの変化」が実際にあるんです。
CAの未経験採用には未だに暗黙の年齢制限ルールがあります。今のまま手探りで対策を続けて、年月が流れ、いずれ「私には無理だった」と思いながら一生を送ってほしくありません。実際に諦めて大人になってしまった人にも私は出会ってきました。
偽りの自分で人生を歩んでも本当の幸せや本当の親密な人間関係が築けないのと同じで、体裁よく整えた書類や付け焼刃的な対策で面接に臨むのは時間の無駄になります。
今の自分の可能性を信じて一生で一番コミットする時期を過ごしてでも人生を変えることを選ばなければ、残念なが今のままです。でも、常に本質を捉えようとすることを怠らず、その本質を理解した上で自分が何をすればいいのか見極めていけば、やるべきことはとてもシンプルだということに気がつくはずです。
今回は次のことをお伝えしていきます。
- 言葉に一貫性が出る方法
- 人を納得させる説得力を身につける方法
- 仕事も恋愛も自由に夢を叶えていく自分になる方法
私が受験サポートを始めた当初、大事な視点をわかりやすく伝えるために「選ばれるための」と言う言葉を多用していました。でも、この言葉を「媚びること」と同義として勘違いしてしまう人がいることにも気が付きました。
「選ばれること」は「媚びること」ではない
選ばれるためには、2つの大きな要素が必要です。
1.自分を知ること
2.客観的に見た自分を知ること
自分を深く理解した上で、いかに自分と社会や他人をリンクさせていけるかがポイントです。あなたも感じていると思いますが、ここ数年は世の中の価値観が大きく変化しています。それは「競争」とか「支配」とか「分離」「囲い込み」の時代から「共有」「共存」 「調和」の時代になってきていることです。今回は、そういう抽象的な話をするつもりはないのですが、この時代の流れを意識しながら読んでみてください。
この時代の変化は、日常レベルで、もちろんCA受験の傾向にも表れています。私が使う「選ばれる」という表現は「他の人を蹴散らしてポジションを争奪する」というものではなく、「共有」「共存」「調和」の視点に立ち、社会に貢献できる自分の力を探っていくこと(構築していくこと)で自然に到達する状態です。
あなたが「普通じゃない」のはどこ?
では、「選ばれる」ために具体的に何をすればいいのか、いろんな抽象的な話やマインドセットの説明を抜きにして一言で言うとすれば『自分の普通じゃないところ』を見つけることです(こういう言い方をした時点で、『普通』とは何か?とか『比較対象はなにか?』という議論が起こることになりますが、今回はそこに深入りしません)。
ここでいう「普通じゃない」とはどういうことかというと、例えばわかりやすいのが、自分では当たり前だと思っていても人から見たらすごいって思われることです。これが「あなたが社会に貢献できる力」(=CAに合格できる力)にとても近いです。経験やエピソードに裏付けられるので、これを言語化・文章化するだけで説得力のある自己PRが出来上がる場合もあります。
正解なんて存在しない
私がCA受験のサポートをしていて感じるのは、「みんな”正解”があると思っている」「”正解”を求めすぎ」ということです。
- どんな人が選ばれやすいか?
- グループディスカッションではどんなポジションを取れば合格しやすいか?
- 合格する人の特徴はあるか?
- 不合格になる人の特徴はあるか?
仮にこういう質問に対して「こうしたら合格しやすいよ」と一元的に言った場合に、自分の適性や性格や自己分析を無視してそこに自分を当てはめていくことが対策だと勘違いする人が必ずいます。
でも、仮に”正解”が存在したとすると、『みんな同じ』になってしまうじゃないですか。客室乗務員試験のような難関の試験で『みんな同じ』だと何が起きるでしょうか?その他大勢の受験者に埋もれて、不合格です。正しい自己分析をスルーした上に対策しているので、悪循環のループにはまってしまうことになります。
あなたも、「この会社のCAになりたい!」という希望や好みがあると思いますが、まずは手当たり次第受けてみる気概を持ってください。荒療治に聞こえるかもしれないのですが、『どこでもいいから受かったところに就職する!』くらいの気持ちで受験したほうが合格しやすいです。”数撃ちゃ当たる”的な大量行動は、「正解は存在しない」という前提に立たないとできないことなのですが、正解がないと知ることは安心できることでもあります。だって、あなたが思うように自由にやってみていいんですから。
選ばれるというのは、自分の魅力を構築していくことで自然に選ばれるような人材になっていくことを意味しています。そのためには「場数」を踏んで慣れていく時期を使って、改善し続ける期間が必要になる人がほとんどです。でもその大量行動をせずに諦めていく人がたくさんいます。もったいないですよね。
実際に、身長が低くても合格した人もいれば、地方在住で合格した人もいれば、ハイスペックな経歴を持っていても、帰国子女でも不合格になる人もいます。そういう「スペック」だけで状況を判断しようとするのは簡単ですが(そんな例すら気にすることは無いのだけれど)、実際に合否を左右しているのはそんなに単純な理由ではないはずですよね。
噂やイメージに心を支配されずに、あなたはあなたができることで実践して実証することでしか合格への答えは見えてきません。だから、全てがテストだと思ってやってみてください。
ちなみに、私のプロジェクトメンバーは100%メールレターの読者で、何らかの無料コースを受講した方です。初対面の人にコンサルティングも個別添削も提供しないのには理由があって、「全てがテストだと思ってまず自分でやってみた段階」が無いと、私も適切なアドバイスができないからです。自分一人でもできるであろう基本的な対策やマインドセットをブログや無料コースで公開しているのはそういう理由からです。そのうえでどうすればいいのか分からなかったり迷路に入り込んでしまったりしたら私に相談してほしいからです。
私の経験から言えること
ここまで書いてきたことを私自身が実証してきたという立場から、私の経験を書いておこうと思います。
私の場合は、思いもよらない時にCAに合格しました。地上のREP職を始めて3年目、本当に忙しい時だったので対策が十分にできていた自覚はなかったし、たくさん受験していたのでもう不合格に慣れてしまっていて「もう今回もダメだろうな」くらいに思っていたのが正直なところです。それが合格した試験日のモチベーションだったんですよ。
本当に、合格って突然やってくるんだなーって思いました。何が起こるかわかりません。会社との相性とか『ご縁』って、本当にあるんですね。
ただし、採用募集が出た翌日には応募する力はついていました。すぐに使える自分の自己 PRや志望動機が出来上がっていたし、企業研究を効率よくやるやり方も分かってきていたので、そういう『テスト』を繰り返していたことで、募集が出た直後でも万全に近い状態に自分を持っていくことができるようになっていたのかもしれません。たとえ面接当日のモチベーションがダダ下がりだとしても、です。
それから、私は『地上職は嫌だ』と思っていたタイプです。なんかCAより下な気がするから(こういう見方をする人は私だけじゃないはずです)。でも、ご縁があって地上職に採用されて素直に飛び込んでみて正解でした。そこからCA合格への道が開けたのは言うまでもありません。
私は今でも客室乗務よりも地上REP職が自分に合っていたと思うくらい、地上での3年間がとても楽しく、やりがいのある期間でした。働くことを通して人や社会に貢献する喜びを学びました。その感覚がなければCAに合格できたとは思えません。もし「全てはテスト」と思わずに、地上職を毛嫌いして受験もせずにいたら(もしくは採用を断っていたら)、今の私はありえません。
私の先輩の例を話すと、彼女は何を思ったか、大学2年生の時に外資系の航空会社を受験し、なんと合格してしまいました。誰もが「学校はどうするの?」と思ったはずです。
大学側はどうしたと思いますか?
なんと、特別に早期卒業の許可を出したのです。
その先輩は採用を受け、ベース国へ渡っていきました。
・・・ね、何が起こるかわからない。
先入観や固定概念や「どうせ◯◯だから」と既成の価値観に縛られていたら、チャンスを逃してしまいかねません。
可能性を閉ざしていくと夢は叶う
人生で自分も周りも驚くような夢を叶えたり目標を達成したりするには「普通こうでしょ」と思うところに自分の価値観をおいておくのは危険です。自分を、自分が見えている狭い範囲の他人や世間と比べずに、冷静に「好き」とか「嫌い」をきちんと正しいやり方で掘り下げていってください。反対に、「これをすれば有利」とか「つぶしがきくから」っていう理由で何かを選択するのをやめてみてください。
例えば、あなたは大学2年や3年の時、どういう判断基準でアルバイトを選択したでしょうか?思い出してみてください。なぜそのアルバイトを選んだのでしょうか?自分の「好き」で選んだのか、それとも「就職に有利だから」「有利だって聞いたから」「つぶしが利きそうだから」選んだのか?
この「動機」の部分の判断基準を長らく世間に委ねてきた人ほど、CA受験において自己分析を志望理由や自己 PRに落とし込む時に苦労します。自分の性格や想いとやってきたことに矛盾が生じていることに気がつくからです。その矛盾を無視したまま面接に臨むと、事実と発言に溝が生まれることになります。膨大な受験者を見ている面接官はその溝を見抜きます。仮に見抜かれずに合格したとしても、承認欲求を満たすために選んだ人生では、遅かれ早かれ、後からどこかで自分自身に迷いが戻ってきます。だから私のところに「現役CA」でも相談してくる人が絶えないんですね。
明日のランチを本気で選んでみよう
あなたの人生のすべてが、CA合格のためにあるのではないはずです。だから、人生を本当に有意義にしていくためにも、早いうちから自分と向き合って純粋に「好き」とか「やってみたい!」というモチベーションをきっかけにして物事を選んでみてほしいと思います。そのモチベーションやきっかけが、CA受験においてそのまま自己 PRや志望動機のアピール力と説得力に直結していくことになります。
日常に落とし込んで言えば、本当に些細なところから、マインドフルに自分の選択をしていってください。例えば「今日のランチには何が食べたいか」「どこで食べたいか」というところから。
既卒者は「可能性を広げる」のではなく、むしろ「可能性を閉ざしていく」視点が必要です。決断することは、決めたもの意外を切り捨てていく作業だからです。それは怖さを伴いますが、「自分の心が本当に喜べること」の上にあなたの人生が最大化していきます。
選ばれるために一時期だけ取り繕うのなんて、正直簡単です。でも、結局は、『自分自身を底上げすることで自分の人生をより良くしていく』というつもりで対策した方が合格するのも早いです。
合格が「ゴール」になってしまった人の末路
CAになったとしても本来の自分の性格や適性がCA職に合わなくてすぐに辞める人や、そのギャップを埋められずに無理に自分を追い込んで命を落とした例もお伝えしてきました。「合格」がゴールになってしまう人たちは、「受かりさえすれば幸せになれるだろう」と思ってしまいます。そう思うことがモチベーションになるからです。そういう意味で、アジアにおいてCAが華やかな職業のイメージであり続けるのは、麻薬のような作用すらあると思います。
でも、本当の夢や目的はCAになった「その先」にありますよね?だから、 CA 受験のために対策をするのではなくて、最初から人間力を底上げして魅力的な人間になることを目指してみてください。遠回りをしているように思えるかもしれませんが、それこそがCAになる近道なんです。「取り繕うため」ではなく「人間的魅力を上げるため」という目的でCA受験の対策を捉え直すと、「本質」が見抜きやすくなり、自分が現実的にどんな状態を目指せばいいのか(=何を最優先に、どういうふうに対策すればいいのか)が明確になりやすいから。
CAに美人が多い理由
ところで、私はいつも「本質」を捉えてください、と言いますがこれが抽象的すぎるのでここで例を挙げておきますね。
例えば、CA受験における身だしなみ・メイク・ヘアスタイル。これらにはすべて職務上の理由があってああいう特徴的なものになっています。ヘアスタイルで代表的なのは夜会巻きとかシニョンですが、CAは客室で飲食を取り扱う業務があるから髪の毛を触らなくて済むようにあんなにガチガチに固めているんです。
制服がある理由は、保安要員だから。化粧が濃い理由は、暗い機内でもお客様に信頼感を与えるため。機内ではぺたんこの靴を履いている理由は、安全のため。
・・・というふうに、すべてに理由があるんです。
本質が見えると最短合格の方法が簡単に見つかる
こういう「本質」を捉えると、CAになるために「自分なりに完璧な」アピアランスにするにはどうしたら良いか?ということについて、「整形したほうが良いか」とか「早く痩せたほうがいいか」とか的はずれな考えにたどり着くことは決してありません。「自分らしさがいちばん出る、清潔感のあるヘアスタイルはどんなものか?」とか「発言と印象のバランスを考慮して自分が一番印象良く映るスーツの色は何色か」とかいう現実的な問いを自分に向けられるはずです。
「本質を捉えることであなたらしいままでも選ばれるような魅せ方をつけていく」というのはそういうことです。
この記事シリーズ(CA合格ロードマップ講座)の目次
- 【はじめに】人生を変えるCA受験へようこそ!
- 【マインドセット】CAに最短で合格できるかどうかは「自分への質問力」次第というお話
- 【マインドセット】TOEIC600点以下でも既婚でも未経験でも地方在住でも合格する方法
- 【対策法】実はこれだけ!CA受験対策の7つのジャンルと無駄な対策
- 【自己分析】芯のある自己PR・志望動機が作成できる”◯◯”の明確化と言語化のコツ
- 【ES/履歴書】CA合格率の高いES/履歴書の特徴と3つのテクニック
- 【企業研究】CAに合格するための企業研究の考え方とやり方のコツ
- 【自己紹介】面接の自己紹介の組み立て方と複数パターンを準備するフレームワーク
- 【マインドセット】合格が「ゴール」になった瞬間から合格は遠ざかっていく
- 【マインドセット】私たちが一番怖いのは「時間の喪失」←NEXT
- 【業界研究/職種研究】今の航空業界の流れとCAに合格する人の特徴