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合格者と不合格者を見てきてわかったCA合格の秘訣
Becrewプロジェクトに参加した方から日系大手航空会社に合格したとのご報告がありました。メールレター読者さんからも新しく合格報告が2件届いています。
(合格インタビューは強制ではないのと、最近特に日本のエアラインはSNSでの情報露出に厳しいので公開できるかどうかは未定です。いずれにしても、それぞれどんなふうに合格したのかヒアリングできた方のことはブログなりメールレターなりで公開します。)
合格した方とのメールでのやりとりをふり返っていたんですが、プロジェクトに入る以前にこんなことを言っていました。
『私は今までCA受験リテラシーの部分を自分が納得するまで何時間も時間をかけていました。しかも、時間をかけてもなかなか納得できない→もっと時間かけて考えなきゃと負のループに陥っていました。』
その方がプロジェクトに入ったら、自己分析にハマっちゃうかな?大丈夫かな?と思ってたんですが、プロジェクトでシンプルに「求められる自分の構築」をしていって、日々くれるメールがとにかくポジティブで楽しそうで、「プロジェクトに入ってから毎日楽しくて充実してます!」って言っていたんですよ。そして、合格しました。
今回このシリーズでは、私がプロジェクトを3期まわしてきて分かってきた
- 合格する人と合格しない人に共通すること、
- 合格できなかった人が急に連続で合格するようになった背景、
- それを誰もができる方法に落とし込んだ具体的なやり方、
をまとめてお届けしていきますが、現段階で新しくわかったことをまとめた最大のトピックは「印象バランスをコントロール」できるようになるとCA合格率が上がるということです。
【CAになれない、なれない、またなれない → 突然合格!違うところも合格!】ということが起きたのって今まで1人や2人じゃないです。で、その変化を誰にでも起こす方法を追究することが私の仕事なので、すごく注視して分析してきました。それでたどり着いている答えが「印象バランスコントロール」です。
で、これって、王道の受験対策ではなく、劇薬的な感じで『今どんなに苦しい状況にある人にも起こせるもの』なんです。だから、今までごちゃごちゃ悩んでいたことやこれまでにやってきた対策を忘れてもらってもいい。本当はもっと簡単でシンプルだということを思い出してもらうことができると思います。
例えば、私が長々と説明するよりも一人の合格者ストーリーを話すほうが分かりやすいと思うし、
「私、イケるかも!」
「今度こそCAになれそうな気がする‥!」
「なんかわくわくする♡!」
とかを感じるだけでもその人の未来が急激に動きます。
あなたがCAになって、その先で充実したキラキラした人生があるんだというわくわくを感じられることは、やっぱり大事です。一周回ってここに来たという感じです。今まではキラキラワード出すとアンチが湧いてくるのが怖くて控えめにしていましたが、やっぱり、心のワクワクの力ってすごいですよ。もっと軽やかに、自分の魅力を賢く構築して、人生の「向こう側」に行きましょう。
2人の合否を分けたのは「印象」
とても印象的で衝撃的な出来事がありました。それは、とある試験で、合格した人と不合格だった人の書類の内容には優劣の差がほとんどなかったということ。CA受験リテラシーの部分をしっかり守っていて、体裁も良く、内容も良い。 (それと、何よりこの2人は経歴やスキルや年齢などが結構似ていたんです)
・・・じゃあ、何が合否を左右したと思いますか?
2人をよくよくヒアリングしていくと、「合否を分ける大事なこと」が見えてきました。 結論を最初に言うと、ずばり、ここで大事なポイントは「印象バランス」でした。(ただの「印象」じゃなく「印象バランス」)
簡単に言うと、不合格が続いている人は「自分が思っている自分」と「書類や面接で表現している自分」にギャップがあることに気がついていないことが多いです。これはTwitterでも言ったのですが、


・・・これを一言でまとめたのが「印象バランスをとる」ということです。
印象で損をしている人
CA受験ってどうしても「相対評価」されてしまう場所です。面接は、自分の絶対的価値を見てくれるというよりも、その場に居合わせる受験者と「比べられる」。これは、厳しいですが事実です。なぜなら、会社も利益を追っているから。多く集めて、その中から良いと思う人を選ぶ。この相対評価は今後も変わらないものと考えてよいと思います。素質とか能力とか書類の良さとか発言の内容ではなくて、ただただ”印象”の部分で損をしている(試験に落ちている)人もいるということです。
ここまで読んで、なんとな〜く既に心当たりがある人も、いるんじゃないでしょうか?
私はメールレターで最近の受験の傾向や航空業界のトレンドについても話したりしますが、「これからの時代、変わっていくこと」がある一方で、こういう変えられないことに対しても、思い悩んでもったいない時間を過ごすのではなく、するりと柔軟に対応していく力をつけるのってCAとして求められる人材像でもあるし、それはそのまま、人生をうまく運んでいくのにも繋がっているな〜と思っています。
これからCAになるために通用しない対策3つ
- 面接や一般教養の過去問を解く
- 自己分析に時間をかけすぎる
- 適切なフィードバックや測定が得られない環境で対策する
なぜこれらの対策が通用しないかと言うと、この「印象バランス」を考えていない対策だからです。
これが実際の試験にどう影響するかというと、例えば、最近の試験ではAIに関する質問が多いです。
会社としても、過去の事例で対応できるものは、今後は自動化(AI)に取って代わられていくので、試験でも「”人間の”あなたはどんな価値観を持っていて、なにができるの?」ということが知りたいんです。でも、だからといって自己分析にはまったり、フィードバックの必要がない対策をしたり、フィードバックしてくれるのが近すぎる存在(家族や友人)だったりすると「相対評価されるときの外から見た自分」とのバランスのとり方がわからない。
(※でもこれは、
「人から見られる自分を気にしすぎる」とか「周りと自分を比べて優越感/劣等感を感じる」とかいう話とは別ですよ。その「相対評価」という厳しい現実のなかでも他人と自分を比べずに自己評価を積み上げられるかどうか
がとても重要です。)
合格したメンバーも、どの人も「前よりはよくできた気がする」とか「今すごく充実しています!」とか、他人ではなく”ちょっと前の自分”と比べてそのわくわく感を感じ出すようになるフェーズがあって、そうなると、文章や発言が”その人からにじみ出る”ようになるんですね。しかも「選ばれやすい」形で。だから結局、「自分や人生と向き合うことで結果的に合格していく」人が多いのでCA受験は人生を変えるものだとつくづく感じています。(そのスタート地点に立ち会えることは、この上ない幸せです。)
印象バランスがとれるようになると、「とりあえず取り繕って面接に望む」ということをせずに自分の魅力に自信をもって面接に臨めるので、必要以上に緊張したり頭が真っ白になるってことはまず無くなります。この精神状態にもっていけるという点だけとっても、「印象バランスコントロール」ってすごいパワーです。
航空会社がCA受験者を見るときの視点
例えは良くないのですが人材採用は会社にとって、とても”高い買い物”なんですよね。
採用するとなればそれは当たり前の話ですが、採用試験そのものにだって、お金と時間のコストがかかっています。
航空会社側が受験者を見るときっていうのは例えるなら、あなたが、ずっと欲しかったバッグや、最高のディナーや、とっておきの旅行、自分が変われると信じて入会するジムetc…への投資みたいなものなんですけど、そういうのを選ぶ時、あなたは何で決めていますか?
「品質、性能、スペック」?
「色、デザイン」?
「期待、信頼」?
もしかしたら、「単に印象が良くて」とか、「なんかピピッときて」とか、性能やスペックが他に良いものがあってもそれを差し置いて買ってしまうこともありません?逆に、事前情報との「ギャップ」や「妙な違和感」があると、内容を深く見る前に「もういいや」ってなることありませんか?ここを、CA受験に置き換えて考えることが「印象バランスのとり方」です。
自分を無理に良く見せようとしたり仮面をかぶったりせずにこの印象バランスをとって選ばれるのって、いわば「一生使える処世術」みたいなもの。(更に踏み込んで言うと、”受かったのに「やっぱり違うから辞めた」”ということもなくなります。人生全般への迷いが減るからです。)
以前までは、とにかく自分を良くアピールする人が受かっていた時期もありますが、今は、自分にベクトルが向きすぎている人は通過できない傾向にあります。「CAになりたい!」「憧れ!」だけで突っ走っても無謀な時間が過ぎていくでしょう。どんな時代が来て、会社はどういう方向へ向かいたくてどんな人材を欲しているかを想像して、印象バランスを取ることが、これから賢く合格する方法の1つかなと思います。このメールレターシリーズを配信していた時にも、リアルタイムでこんな感想を頂いていました。
「まだまだ自分は噂やイメージにとらわれていたな、とりえさんのメールを読んで思いました」
「ググって出てくる情報に振り回されても不毛なだけだということがやっと腑に落ちました!」
じゃあ、この「合格するための」印象バランスってどうやって取ればいいのか? 次回は、実際に合格した人の受験ストーリーをお届けしますね。
P.S.こういうことがわかって、2年前に立ち上げたBecrewプロジェクトがもともと持っているコンセプトである「CA受験だけじゃなく、理想の自分や人生の充実を叶える」ためのマインドアップとか、キャリア&ライフプランニングをするためのステージというのは、我ながら良いものを作ったなと思っています。これまで3期やってみてメンバーからいただいた意見や反省点なども取り入れて、プロジェクトは日々アップデートしています。