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CAのファンになってもCAにはなれない
CA受験に合格するかしないかの違いって、「受験するスタンス」の取り方がすごく影響しているなぁと、最近さらに集中して多くの受験者と話す中で見えてきました。この「合格する受験のスタンス」についてわかりやすく話すためにアイドルを例にして説明したいのですが、
アイドルの「事務所」とアイドルの「ファン」って、何が違うでしょうか?
事務所は、そのアイドルをプロデュースしたり受ける仕事を選んだりして事務所としての売上を上げようとしていきます。一方で、ファンは、そうやって露出したアイドルのコンサートに行ったりファンクラブに入ったりして応援したり楽しんだりします。つまり、アイドルという同じものを中心に全く違う方向からアプローチしてますよね。
これをCA受験に当てはめると、消費者視点から「CAになりたい」って思ってる人と、企業側の視点を取り入れたうえで「CAになりたい」って思っている人とでは書類に書く文章や面接で言う文章が全く違うものになってくるのは想像がつくと思います。(仮にCAという枠組みをとっぱらっても、転職全般においてこの視点は大事です。)
つまりよく言われる、「憧れだけじゃだめ」とか「ファンになってはいけない」という流れの話になるわけで、それって受験者のみなさんも感覚的には分かっていることだと思うんですが「じゃあどうすればいいか」に落とし込めている情報って少ないのでここでは踏み入って話します。
1. 自分のベクトルはどこを向いているか確認する
そもそもの話、企業の最大の目的は、社会貢献でもなくファンを増やすことでもなく利益を上げることや社会の中で求められている役割を果たしたりすることですよね。(社会貢献やファンというのは副次的なもの)
そのための戦力(クルー、乗組員)を探す場所が採用試験なわけで、そこで「ファン」としての想いをどれだけ強く語られても、そもそも向いている方向が違うので、採用される可能性がめちゃくちゃ低くなってしまうのは当然というか自然なこと。(つまり、スタート地点で受験スタンスを間違えている。)
2. 企業がどこに向かっているのかを読み取ること
でも、じゃあ「企業側の視点」って何よ?って話ですが、それが企業研究の最大のポイントになります。
これは、合格したクライアントさんが言ってくれたのですが、プロジェクトの中で特にビビッときたのが「企業研究はファンになることではなく、「企業がどこに向かっているのかを読み取ること」」と私が言っていたレクチャーだったそうなんです。この方が
そうやってニュースや公式サイトを見ていくと膨大な情報の中からも”これは大事だ!”という情報が面白いようにわかったし、自分のアピールすべきことが面白いほど明確に浮かんできました!!!
と興奮気味に話してくれました。
企業がどこに向かっているのかを読み取ったうえで発言や文章を組み立てていくというのは、「あなたが世界を見るフィルター」つまりあなたの価値観(※文末参照)が文章や発言の中に入ることにもなるので(詳しくは文末に置いた動画で。)一貫性と納得度が高くなり、しかも企業への関心度も高く伝わることの一助ともなります。(JAL既卒ESにおいては、親切なことにそれが誘導質問になっているので設問にシンプルに答えればその価値観を言えるようになっています。(その意味で、自分の意見をまとめておく練習をするにあたってJALのESはどの企業の受験にも応用できる素晴らしい形式ということです)
3. 企業研究するときの3つの思考ポイント
ということで、CA受験のための企業研究をする場合に下記3点を意識してみてください。
- 自分が応募する企業に対して「単なるファン」になっていないかどうか。
- 企業はどんな方向を見てビジネス活動をしているのか。
- その中で自分にできることはなにか。
こう考えて言語化していくと、それはそのまま志望動機にも自己PRにも転職理由にもなりますよ〜。めちゃくちゃ重要なことをサラッとブログ記事にしてしまいました!(笑)
【参考】採用側が一番チェックしたい「あなたの価値観」と言語化の方法
採用側がチェックしている「あなたの価値観」について詳しくはこちらの動画で解説しています。