私が主宰するCA合格プロジェクト「CLIP」(旧名「Becrewプロジェクト」)をやると決心したある出来事をお話ししますね。
これは深刻な話なのですが、この話をしないと、なぜ私が新プロジェクトにここまで強くかけているか伝えられないと思い、残しておこうと決めました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
私がCAになるまでのストーリーはメールレターやブログにも書いていますし、セミナーでも話してきましたが‥念願の航空業界で地上職/CAとして最前線で働く中でずっとあたためてきた、輝く女性を増やしたい!という思いから
ライフコーチとしての活動を始めたばかりのある日のこと。日系のCAをしている友人がフライトでNYに来ることになり、ご飯でもしよう!ということになりました。
友人と待ち合わせると、彼女はなんとなく顔色が悪いので「どうしたの?」と聞いたら、返ってきた答えが『NY-日本便でステイしていた某日系航空会社のCAさんが、さっき、日本への帰り便を直前に、ホテルで倒れてそのまま亡くなった』とのことでした。過労死でした。
実は日系航空会社のCAは年に数人命を落としているそうですが、 報道されていません。業務の過酷さに見合うだけの社員のケアを怠り、企業や職種の綺麗で高潔なイメージを保つことばかりにお金も意識も向けている企業から死者が出ています。(CA職の華やかなイメージだけが独り歩きしているのはアジアの特徴です。)きっと命を落とした彼女たちには、自分の適性や理想の人生と、CA職に対する過剰な憧れやイメージにギャップがあったと思います。
この時に改めて思ったのは、「CA受験は良くも悪くも人の人生を大きく動かすものなんだ。」ということ。本当は、大学や会社や職種といった「所属」にこだわるのではなく、自分の「強み」や「没頭できる分野」に注目したほうが充実した密な人生になると誰もが頭ではわかっているはずなのに、強すぎる憧れによって自分自身を失っていく―。そして、それは「合格できずにいる人」にも「合格している人(すでにCAの人)」にも共通して起こり得ることなのだとその件を通じて知りました。
私自身も、体や精神を傷めつけながら「意地でもCAになりたい」「CAにならないと人生が始まらない」と思っていた時期があるので、客室乗務員に本気でなりたいという人たちの気持ちが本当に痛いほど良くわかります。私が合格できずに悩んで苦しんだ日々を思い出し、他にも過去の私と同じような思いをしている人もたくさんいるかもしれない…とも思いました。
私のプライベートは今、CAになった先で出会った尊敬するパートナーと、好きな街で生き、自分らしさを活かして
いきいきと働いていることそのものが生きがいです。ここまで聞くと、目を輝かせる人、心をざわつかせる人、「りえさんだからできたんでしょ」「そんなのCA受験とは関係ない!」と思う人、それぞれ思うところがあるはずです。でも、私にとっては、間違いなく、CAになるまでの道のりが今の幸せに導いてくれたと感じます。ゼロからCAに合格するために試行錯誤してきた日々は「自分について」「人生について」「働き方について」CAの枠を越えて考え、本質を捉えて実践、検証、改善してきた日々だったからです。そして、それが結局のところ、今CAになりたいと本気で思う人に伝えられる「CAになるための最短の道」なのかなって思うんです。
なぜそう言えるかというと、理由は2つあって、実は私、NYに来る直前に、あるエアラインのCAとしてたった1回の面接で合格しているんです。(彼との事情など色々あり、NY移住、ライフコーチとして転職することを決めました。)プロジェクトで全てお渡している、合格する「やり方」「考え方」だけを自分に適用させて取り入れた受験で合格しました。さらに、その後始めたCA受験サポートのクライアントさんたちはどんどん表情や発言が変わっていき、結果を出していっています。
一般的に「成功」と言われるような人でも「幸せ」じゃない人っていますよね。中身のない上辺だけの対策をしても、不合格が続くだけか、受かったとしても数年後に苦しみます。(事実、私のもとには「CAになって4年目にして
人生・仕事に悩んでいる人」が来たりします。)今の時代、世の中にある「イメージ」通りのCA像を目指しても、採用側は全く魅力を感じません。なぜなら、この10年で航空自由化が進み、今や世界には「見た目だけの美しさ」ではなく「ホンモノのホスピタリティ」が求められる時代だからです。ちゃんと合格の”その先”を見ている人にしか合格とその先の充実な人生は与えられない、つまり、本質を見抜き、理想の未来を描き、正しいやり方で自分を理想に近づけていく―そうすればあなたにも自ずと合格は近づいてくる、と、ここまでの経験をもって断言します。
あなたは、なぜCAになりたいんですか?
CAになった後の、楽しくて幸せで、豊かな、クルーライフを含めた人生、CAとして働いている凛とした自分自身こそが、あなたの本当のゴールなはず。だから、私のプロジェクトでは普通はエアラインスクールで教えないような「人生を変えていく方法、考え方、秘訣」を含め、「合格のその先」のプランニングのしかたも習得していただける構成にしています。もちろん、合格のための具体的な対策法やノウハウもすべてお渡しした上で、です。その両輪が、「最短合格」の鍵だからです。そして、だからこそ、行き当たりばったりの対策ではなく、合格から逆算した効率的な対策のやり方をプランしたり、受験の振り返りをすることでPDCAをまわしていったりするためのカリキュラムも入れることにしたんですよね。その両輪をうまく回していくためには、焦らずに、自分だけの明確なステップを踏んでほしいと思っているからです。そして、ずっと悶々と悩み続けずに、早く「CAとしてクルーライフを楽しむ側」になってほしいです。
・・・というわけで、私自身が自分のCA合格プロジェクトにたどり着いたお話でした。