あなたはたぶん、「急がば回れ 人生」「急がば回れ 働き方」のようなワードで検索してこのブログを見つけたと思います、こんにちは。このブログは、なんの大それた理由もなく“客室乗務員になりたい”と強烈に願った一人の少女が、夢を叶えるまでに考えたことや辿った過程をもとに、同じくCAを目指す人がどのようにその夢を楽に叶えられるかを解説しているブログですが、まって、まだ、ブラウザの戻るボタンを押さないでください。この記事はブログのトップページからリンクを貼っていないので、上記のワードでの検索でしか見つけられないはずで、となるとあなたはCAを目指している方ではないのだと思います。
なぜか上記のような検索でこのブログに辿り着く人が大変多いようで、私も戸惑っていますが、でもたぶん、人生で大事なことはどんな境遇にいる人のどんな場面においても結構似ているということの裏付けだと思うので、この記事上での約2分間だけ、私と対話しましょう(笑)。
あなたには関係ないと思うのですが、客室乗務員がなぜ多くの女性の憧れなのかというと、その仕事ぶりに憧れているというよりも、CAになることで可能になる(と思われている)「ライフスタイル」そのもののレベルがハイクラスだ(と思われている)からです。あなたも、◯◯になりたい、◯◯がほしい、と思う時、それそのものになりたいとかそれそのものがほしいというよりも、「それになれることによって(それを得ることによって)感じる感情や得られるステイタス」、そんなところに憧れると思います。
私が日々サポートしている過去の自分のような女性たち(CAを熱烈に目指している人たち)は、CA受験があまりにも難関なために、いつのまにか「合格すること」を人生の目標にすり替えてしまうことがあります。私自身もそうでした。それにより、人生というものが「山頂を目指す山登り」と化しました。でも、人生は「山頂を目指す山登り」ではなく「登っていること自体が楽しい山登り」でなくてはいけないのです。だって、不慮の事故によりあなたは明日死ぬかもしれないからです。それくらい、わたしたちの命は保証されていません。(私は、CAに合格した瞬間に“勝手に明日も生きていると思っているって、人生に対して傲慢な態度なんじゃないか”と気がつきました。)
あなたがもし今、「◯◯になりたい」とか「◯◯がほしい」とか強烈に思うものがあったとして、或いは、そういうものが見つからず毎日がただ悶々と過ぎていくことに気疲れや絶望や焦りや不安を感じているとして、あなたの意識はどこに向かっているでしょうか?将来への不安や、過去の出来事への後悔に向いていませんか?
私は、CAを熱烈に目指すがあまり自分の人生に絶望したり周りが見えなくなったりしている人たちに「合格がゴールになっていませんか?」と問います。合格がゴールになってしまうのは「合格さえすれば自分の人生が変わる」「合格さえしてしまえば全て解決する」と、“合格”に人生の魔法のようなものを感じたり、合格という状態に向かってある意味人生を放棄したりするような姿勢になる予兆でもあるからです。
一度、自分自身・理想の働き方・叶えたい人生に(それが例え綺麗事のように思えたとしても)とことん向きあうことが、遠回りなように見えて、実は夢を叶えるためのいちばんの近道であるという特徴は、AIに単純労働が取って代われられ、人の人にしかできない価値や創造性が必要とされていくこれからの時代に、ますます強くなっていくはずです。これは、客室乗務員という業種だけにとどまる話ではありません。だからせっかくこのブログを見つけてくれたあなたに届いてほしいメッセージを残したいと、ここまで付き合ってもらいました。
急がば回れ。とにかく今、あなたが好きだと思えることをやってください。どんなに地味な“作業”レベルの動作でもよいです、それを大切にしてください。諦めや絶望、気疲れ、焦り、不安・・・はすべて、過去か未来に意識が向いている証拠です。将来の不安や過去の後悔に苛まれずに「今」に何かを見出してください。それは、諦めや絶望、気疲れ、焦り、不安・・・を捨てる、ということと同義です。
あなたが今、自分の足元に打つ「点」が、いつか後ろを振り返った時に「線」になっている―その道があなたにとっての「近道」だったとわかるのだと思います。私もその「点」を打ち続けている途中です。今、急いで「線」を自分の前に見出してそこを辿るように歩いても、ぜんぜん面白くないどころか、その線がいつ何事かによって途切れるかは誰にもわかりません。自分の前に線を引くことなど実は不可能なのです。ペースを落としても良い、失敗しても良い、それよりも、自分にとって本当に価値と滋味ある行動を、何かしてみてください。
ここまでお時間をいただき、ありがとうございました。あなたの人生がより良くなることを応援していますね。
P.S. あなたが万が一、客室乗務員を目指している方だったら、ブログのトップページへご案内します。こちら